「・・・転校、するんだろ?」
教室の窓際で真っ赤な空をバックにして彼女は言った。
「うん。」
「これ、ドッキリとかだったりしない?」
「しない。エイプリルフールだけど。」
「そっか。」
夕日の光で丁度の顔が照らされて見えなくなった。
このまま彼女は居なくなってしまうのか。
あっちに行ったら手紙書くね、だのメールたくさんするからなんて事はどうでも良かった。
ただが居なくなるのが怖いだけで、
離れてしまえば生きている実感さえ涌かない。
頭の中に映し出されるのはとの思い出ばかり。
ああ、これが俗に言うフラッシュバックってやつか。
夕日に架かるにそっと口付けた。
照れくさそうに笑う彼女の。
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