は誰も居なくなった教室で一人ぼんやりと夕日で染まったグラウンドを窓から眺めて居た。『今日でみんなとお別れ』なんて言ってるわりにコンビニとかで会ったりするんだろうなー、ここ数日間、は必死に泣くまいと何時に無くポジティブな思考で生活してきた。しかし流石に卒業式当日となれば涙腺もかなり劣化しているであろうに、その上、土方くんが珍しく話掛けてきたと思えば「お前の事好きだったんだよね、」と言い残して去っていった。確か土方くんとは同じ大学だったっけ。だけど、もう会えないんじゃないかと思った。今頃になって好きでした。なんて、酷すぎるよ。でもやっぱり、あたし貴方の事が、


　　　　　　　　　　す　　　き　　　、

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