校舎が夕日で紅色に染まる。ついさっきまでギラギラとあたしを締め付けていた太陽はゆっくりと色濃くなっていた。「しっかりしろよ、」そう言い聞かせる。自分が自分を勇気付けるなんて嘘だ。あたしはバケツの水を抱えて廊下に出た。バケツの中でゆらゆらと波打つ水をこぼさないようにゆっくりと歩く。バケツをぎっちり握った手は少し汗ばんでいて気持ち悪かった。



と、水場の向こう側からぺたぺたという聞き慣れた足音がした。もしかしたら・・「銀八先生?」「?」その返事に確信を持って、あたしは先生の声のする方へ足を速めた。「何でまたこんな時間に・・・・・って!!そこ階段・・!」先生が見えた途端に足元がぐらついた。「せんせ・・・・」そっか、ここ、階段だったっけ。つまり、あたしは、階段におもいっきりテレビ・・じゃなくておもいっきりダイブしたのか。馬鹿だなああたし。だからこんな、赤点なんて、罰掃除なんて。馬鹿馬鹿馬鹿。「ばーか」でも気付いたらあたしはぎゅって抱きしめられてて、あたしも先生もこぼれたバケツの水でびしょ濡れだった。「ごめんなさい」あまりにも水が掛かって涙のしょっぱい味が顔全体に広がった。「大体こんな時間に何やってんの?」先生はあたしを抱きしめたまま。ちょっと痛い。「数学、また赤点とっちゃった」馬鹿だもんなあ、あたし。



、」声に顔を上げると先生の目とあたしの目がバッチリぶつかった。「何?」それから先生の目はあたしの目から舐めるように下へ鼻を過ぎて厚い唇へそれから首を通って胸元へ「・・あ!」夏のセーラー服が透けてブラジャーが見える。「いやあ、目の行き所に困ってな」それでも先生は満足そうににやついている。エロ教師め。と言いつつ顔を赤らめるあたしもどうかと。



ああ、テントウムシ柄のブラジャーなんて着てこなければよかった!「なんで、可愛いのに、テントウムシ」先生はあたしの心をぴったり読み当ててみせた。それから赤い赤い唇が重なって逃げ場を失った舌を絡め合った。やっぱり、着てて良かった。



放課後の校舎に一匹






















































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